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ローゼンメイデン #02 (YJ'08#25)

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週刊ヤングジャンプ2008年25号に掲載の、『ローゼンメイデン』の第2話を読みました。

作品名
ローゼンメイデン
エピソード
TALE2 過去からのメール
作者
PEACH-PIT
メディア
漫画
頁数
32p(カラー1p、モノクロ31p)
掲載誌
週刊ヤングジャンプ2008年25号

ジュンの元に届いたメールは、自分から送られたものだった。
半信半疑で返信したジュンに、過去の自分は説明する。

中学時代に届いたDMで、お前はまかなかった世界の僕で、自分はまいた世界の僕。二つの世界は時間の流れ方が違うから、僕は中学時代のお前だ。

ローゼンメイデンは全部で七体。
第一ドール水銀燈
第二ドール金糸雀
第三ドール翠星石
第四ドール蒼星石
第五ドール真紅
第六ドール雛苺
第七ドール雪華綺晶

人形たちは「アリスゲーム」という名のもと戦いローザミスティカという魂のかけら(みたいなもの?)を奪い合っている。ただ一人の勝者だけが「アリス」という至高の少女になれる。人形たちの戦いには力の媒体になる人間が必要で一体に一人ずつマスターがつく。僕はまいた事で真紅のマスターになった。

現在、第7ドール雪華綺晶の策略でほとんどのドールとマスターが行動不能に陥っている。
僕は真紅を救い出す。
真紅を呼び戻すには体が必要だ。
僕はちょっとした事情で動けないから別の僕に託した。お前がやるべき事は三つ。

(1) 真紅を作れ
(2) 真紅を起こせ
(3) ――――

託された事の大きさに怖じ気づくジュンだったが、過去の自分から掛けられた言葉にやる気を起こす。

過去のジュンのアドバイスで体の前に、洋服作りに取り掛かる。過去の自分とメールを交わしながら作業し洋服を完成させる。その長いブランクを感じさせない出来栄えに過去のジュンも満足する。気力・体力が尽きたジュンは気絶するように眠りにつく。

夢の中、ジュンは人形のパーツが山程ある場所にいた。そこに過去のジュンからメールが届く。
今居る場所はnフィールドで雪華綺晶が向かっている、と。助かるためには雪華綺晶が辿り着く前にパーツの山から本物を探し出し、真紅を完成させるしかない。

ジュンは何度も諦め掛けるが心を奮い立たせ、一つ又一つとパーツを見つける。そして最後のパーツになる頭部を見つけ、真紅を完成させた。「真紅を作れ」を成し遂げたジュンは「真紅を起こせ」にかかる。

真紅を抱き、やさしく揺り起こすジュン。目覚めた真紅は、ジュンの頬を平手打ちした。ジュンは託された事の三つ目「防御しろ」を忘れていた。

以前の連載やアニメを知っている読者は過去のジュン視点で、本連載から読み始めた読者は未来のジュン視点で読ませる形式は非常に巧いと思う。で、私は過去のジュン視点で読んでいますが、未来のジュンはふがいない事この上ない。

以前の作品を読んだ時に私はアリスゲームの本質を「アリスが作れるローゼンの後継者を作る」事ではないかと思った。仮初めの身体とはいえローゼンメイデンの一体を完成させた力はローゼンに通じるものではないのか。やはり桜田ジュンという存在は異質だ。

次回は、過去のジュンが送った救援――たぶん金糸雀カナリア――が登場、か。

TALE3の掲載は第29号(6月19日)の予定、だそうです。

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