天を支える者 (2)
前田珠子さんの「天を支える者」2巻を読みました。
短編集「天を支える者」に収録された「天を支える者」の続編です。
物語はこの刊から本当に始まります。
一巻でよくわからなかった世界観が改めて詳しく説明されるので初心者も安心です。
この世界は国を支える柱神を選ぶ選定者が天に選ばれるのですが、この仕組み、天が直に神を選ばないんですね。
神は人に選ばれ、その神を選ぶ人は天に選ばれる。
登場人物も増えてそれぞれとの交流からナルレイシアがよりわかってきます。
斎王のササンシールとユーカリィヤも可愛いです。ササンシールは裏がありそうですが、そこが良いです。
私は斎王の一人セリアラに少し興味を惹かれましたが登場は……なさそうです。
一巻では顔出しだけだったガスカールの性格がはっきりするのですが、ナルレイシアでなくても腹が立ちます。
それと対照的にスカルトードはええお人です。
どちらも見た目は良いのに
ストーリーは進むにつれてシリアスな方向に展開していきます。ナルレイシアのキャラがあまりそう感じさせないのですが、良くない流れです。出来ればハッピーエンドで死人が出ない事を祈ります。
前田珠子さんの全ての作品かどうかわからないのですが、この「天を支える者」はほぼ全編が主人公ナルレイシアの視点から語られます。そのため、ナルレイシアがわかった事は読者もわかり読者のわからない事はナルレイシアにもわからないと読みやすかったです。
ただ、
あとがきが平成十六年四月。………うそんっ!!
2006年6月日現在、まだ3巻は出ていません。
前田さんの作品は出続けているので可能性は消えいていませんが、早く読みたいですね。
ただ大人しく三巻を待つかその間外伝を読んで待つか、迷います。
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