二十面相の娘 #22(終) チコ
アニメ二十面相の娘の第22話(最終話)「チコ」を見ました。
あらすじ
チコが日本を離れてから数年後。日本にいた頃とうって変わって学友に囲まれる学園生活を送るチコに対し、小糸は昔と変わらず好奇心旺盛で巷を騒がせる切り裂き怪人に興味津々だった。小糸春華はヨーロッパのチコとトメを訪ね日本の事、街の復興や明智や空根、叔母の近況などを話すが、チコは日本へ戻る気にはならなかった。翌日、街へ観光に繰り出した一行は迷子になった日本人の少年を見つける。嬉々として少年の父親を探す小糸をよそに見つかる気配が全く見えない事からトメは警察へ向かった。残った三人は小糸が見つけた父親らしく影を追って路地裏へ入るが、そこで切り裂き怪人と鉢合わせてしまう。二人を逃がそうとチコは怪人に立ち向かうが追い詰められる。しかし少年の機転でなんとか路地から脱出する。怪人は三人の後を追おうとしたが突如現れたケンと香山に叩きのめされる。仕事のついでにチコの様子を窺いに来ていたケンたちは、チコの様子を見るだけで姿を消した。警察から戻ってきたトメは少年の父親が警察で待っている事を告げ少年を警官に預ける。両親と再会した少年・小林は探偵になる事を決意し、明智に弟子入りしたいと興奮していた。翌日、小糸は予定を早めて帰国していった。別れ際、小糸は自身の結婚が近い事を話しチコは出席する事を約束した。
とある線路際の木に花束を供えていたチコはかつての仲間たちに自身の予感を報告し、帰国を決意する。そして丘の上から景色を見下ろすチコは背後の気配に振り向き、笑顔で「おじさん」と呼びかけた。
感想
最終話の感想
一話まるごとがエピローグに近い感じ。ほとんどのキャラは変わらないその後を送っていたが、トメさんと空根探偵が連絡を取り合っていた事には驚き。明智はようやく名探偵への道へ。
前回、チコは二十面相との別れ際に新しい名前を贈った。しかし今回、チコは「おじさん」と呼んだ。あそこのシーンは新しい名前で呼ぶべきでしょう。それが納得いかない。
迷子の少年がのちの小林少年という展開は良かった。薄れていた原作との繋がりを改めて意識させられた。
ラストのチコと回想での二十面相が重なる「何かが始まる、そんな予感」は良かったが、出来れば二十面相の方は回想ではなく第一話辺りに挿入された方が面白かったと思う。二つのシーンを並べてしまうとどうしても取ってつけた感がしてしまう。
全話通しての感想
さしたる不満もない、手堅い作りながらもベタ過ぎない作品だった。
開始当初はチコのおじさんが二十面相である必要はないと思いもしたが、終わってみれば二十面相以上の適役はいなかった。
しいて不満を言うならば、チコは二十面相一味といた頃が一番可愛かったと思う。だからこの頃のエピソードがもう少し多ければ嬉しかった。
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